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推奨~その3~

ハード面のバリアを気にしなくてもいい。

一言でいうと、バリアフリーの問題に気を使わなくてもいいことです。
例えば、「自動車通勤を認めない」ことが採用条件の下肢障害者にとって、自宅から職場までの通勤は困難です。

見えにくい障害者の困難


「車いす使用者」は、特に朝の電車通勤は周りから邪魔な目で見られますし、電車の乗り降りするためのスロープ(渡り板)などの手配の関係で通勤時間も読めないことがあります。
「杖・装具の使用者」は、つり革を持つと足元が安定しないので、壁(ドア)側に体を寄せなければならず、満員であれば、壁側・手すり側にいることに周りから邪魔な目で見られます。
「義足・人工関節の使用者」は、切断した箇所、関節の箇所、素材などによってたくさんの例があるのでここでは省略します。

視覚障害者も、駅のホームや階段は転落する恐れのある危険な場所です。
少しずつホームドアが設置されていますが、電車とホームドアの間に当事者または白杖が挟まれたりして、まだまだ安全性に課題があります。

家から一歩外に出ると、横断歩道などは危険との隣り合わせですし、周りから「邪魔」などいわれたり、「押されたり」などされますので、当事者にとって通勤に限らず、外出することが本当に嫌で不安な思いをしています。

最近では、企業側も通勤手段に対する配慮で「時差通勤」や勤務時間に関する制度として「短時間勤務制度」「在宅勤務制度(雇用契約あり)」など、ワークライフバランスが聞かれるようになってきてから柔軟な働き方ができるようになってきましたが、まだまだ無理をして自力通勤していたり、家族による送迎に頼っている現状です。

何とか通勤の困難をクリアしても、今度はオフィスが狭くて通りにくい通路は、同僚の後ろを通るときにどいてもらったり、トイレが狭くて使いづらいなどいくつも待ち受けています。
まだまだ職場環境もバリアフリーではありません。

下肢障害者と視覚障害者の事例で説明しましたが、身体障害者・知的障害者・精神障害者などの障害種別、同じ障害でも軽度・重度では悩みが違いますし、住んでいる環境によっても悩みは違います。障害はとても奥が深く、ここには載せられないほどたくさんの問題と課題があります。

「合理的配慮」を前提としています。
※合理的配慮とは、変更および調整を行う者に対して「均衡を失したまたは過度の負担」を課すものではないが、障害者が必要とする合理的配慮を提供しないことは差別とされる。